小泉進次郎氏の発言から生まれた「進次郎構文」は、意味の薄い言葉の繰り返しや、当たり前すぎる表現が特徴の話法です。
そのユニークさからネットで話題となり、数々の名作やパロディが誕生しました。
本記事では、進次郎構文の元ネタから代表的な構文一覧、さらにSNSで話題になった名作例文までを厳選してご紹介します。
- 進次郎構文の特徴と笑われる理由
- 小泉進次郎の名作構文とその元ネタ
- 真似できる進次郎構文テンプレート
進次郎構文とは?特徴と誕生の背景
たまに見たくなる進次郎構文 pic.twitter.com/Vz6zNI2wSe
— オワオワリ (@bazutoku) May 21, 2025
「進次郎構文」と聞いて、「あー、聞いたことある!」という方もいれば、「何それ?」という方もいるかもしれません。
でも、一度聞けば忘れられない、そして思わずクスッとしてしまう、そんな独特の言い回しが「進次郎構文」です。
ここでは、その定義や特徴、そしてなぜ注目されるようになったのかをわかりやすくご紹介します。
進次郎構文の定義と特徴
進次郎構文とは、小泉進次郎氏の発言に見られる“意味があるようで意味がない”話し方のことを指します。
聞いた瞬間、「なるほど」と思ってしまうけど、よく考えると「それって…同じことを言ってるだけじゃない?」と気づくのが特徴です。
- 同じ意味の言葉を繰り返す
- 当たり前のことを大げさに表現する
- 抽象的で中身がないのに語感がよい
- ポエムのような響きがある
一言でまとめるなら、「AはAです」構文の応用系とも言えます。
構文タイプ | 説明 | 例文 |
同語反復型 | 同じ言葉を繰り返す | 「今のままではいけない。だからこそ今のままではいけない」 |
当たり前強調型 | 周知の事実を強調 | 「プラスチックの原料って、石油なんですよ」 |
ポエム風抽象型 | 詩的で曖昧な表現 | 「おぼろげに浮かんできたんです、46という数字が」 |
「構文」が注目されたきっかけと元ネタ発言
そもそも、なぜこんなに話題になったのかというと…
最初に「これは名言?それとも迷言?」とネットで火がついたのが2019年の国連サミットでした。
その場で小泉進次郎氏がこう発言したんです:
今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思っています。
この発言が報道されるやいなや、SNSでは「それ、繰り返してるだけでは?」と総ツッコミの嵐に。
その後も「気候変動にはセクシーに取り組むべき」や「プラスチックは石油からできている」といった発言が次々と話題になり、
“進次郎構文”という言葉自体がネットミームとして定着したんです。
こうした発言が繰り返される中で、国民の間でも「今日はどんな進次郎構文が飛び出すかな?」と期待されるようになり、
今や政治家の名言パターンをテンプレ化する文化の中で、最も有名な構文になりました。
それだけ、私たちの心をつかんだということですね。
小泉進次郎の実際の構文一覧
「お米を食べれ無い人は、おにぎりを食べて下さい。」 pic.twitter.com/kC2GHgdrsY
— ESPRIMO侍@ 江戸回帰派 (@ESPRIMO7) May 21, 2025
進次郎構文はネット上でのパロディだけでなく、本人の実際の発言にもとづいた“名作”が数多く存在します。
ここでは、特に有名になった実際の進次郎構文を厳選して紹介します。
それぞれの背景や反響もあわせて解説しますので、彼の発言がなぜこんなにも注目されたのか、きっと理解が深まるはずです。
今のままではいけない構文(2019年 国連サミット)
「今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思っています。」
この発言は、2019年の国連気候行動サミットでのスピーチから生まれました。
一見、強い意志がこもった表現に思えますが、よく聞くと同じことを2回繰り返しているだけなんですよね。
- 「今のままではいけない」→ 問題提起
- 「だからこそ、今のままではいけない」→ 再確認?
この内容ゼロの繰り返しが進次郎構文の代名詞となり、ネットでは「哲学的」「深いようで浅い」と大反響を呼びました。
リモート構文(リモートワークの連呼)
「リモートワークができているおかげで、公務もリモートでできるものができた。それはリモートワークのおかげです。」
こちらは2021年、虫垂炎の手術から復帰した際の発言です。
リモートワークに対する感謝を述べているのですが……
- リモートの単語が3回以上登場
- 文章の構造がぐるぐる回って話が前に進まない
発言のたびに「リモート、リモート、またリモート!」と連呼されていたことで、「リモート構文」として一躍有名に。
ネット上では、「ここまで同じ単語を繰り返すのは逆に才能」と称賛(?)されたことも。
プラスチックの原料は石油構文
「プラスチックの原料って石油なんですよ。意外に知られてないんですけど。」
これは2021年、ラジオ番組での発言。
本人としては「環境問題をより深く知ってほしい」という意図だったと思われます。
しかし、“プラスチック=石油由来”というのは中学生でも知っているレベルの事実。
そのため、ネットではこんな反応が噴出しました:
- 「知らなかったのはあなたでは…?」
- 「小学生の自由研究みたい」
この発言は後に、パロディ進次郎構文のネタ元として頻繁に引用されるようになります。
たとえば、「お米って田んぼでできるんですよ」「おにぎりの原料はごはんなんですよ」といった形で、同じ構造のギャグが多数誕生しました。
おぼろげに浮かんだ数字構文
「おぼろげに浮かんできたんです。46という数字が。」
これは、2030年までに温室効果ガスを何%削減するか?という重大な発表の場面でのコメント。
そのときに出てきた削減目標「46%」について、理由を問われてこう答えたのです。
日本中が一瞬で「なぜ数字が“おぼろげに”浮かんでくるのか…」とざわつきました。
- 国の方針を決める場面で「勘」的な印象を与えた
- 数字の根拠が見えない
この発言はSNSでも強烈にバズり、「進次郎構文の最高傑作」として語られることも。
そして現在では、「おぼろげに浮かんできた」という言い回しが進次郎構文の象徴として定着しました。
──以上が、実際の進次郎構文でも特に印象に残る「名言」たちです。
どの発言にも、「意味がないようでありそう」「どこか詩的」という絶妙なバランスがあるからこそ、多くの人の記憶に残っているのだと思います。
ネットで生まれた進次郎構文の名作パロディ
『お米って炊くとご飯になるんです』 pic.twitter.com/OZSSiz2wXh
— ニート王子 (@neet_k1ng) May 21, 2025
進次郎構文は、本人の発言から広まりましたが、それだけでは終わりませんでした。
SNSやネット掲示板では、進次郎構文を真似たパロディが次々と誕生し、今やネット文化の名物と化しています。
ここでは、特に秀逸だと評判の名作パロディ構文を4つ紹介します。
「私も誕生日に生まれたんです」構文
「今日はあなたの誕生日なんですね。私も誕生日に生まれたんです。」
進次郎構文の代表的パロディとして、SNSで何度もバズった一文です。
当たり前すぎて意味がないのに、なぜか記憶に残る…そんな魅力が詰まっています。
- 誕生日に生まれるのは誰でもそう
- それをわざわざ「発見」のように語る
この構文は進次郎構文のパターンをシンプルに凝縮しており、ネットユーザーの間では「殿堂入り」とも言われています。
「兄は年上」構文
「兄は私より年上なんです。兄って、自分より年上の兄弟のことを言うんですよ。意外に知られてないんですけど。」
こちらもパロディ進次郎構文の代表格。
明らかに常識なことを、丁寧すぎる解説で語るスタイルが秀逸です。
- 「兄=年上」は常識中の常識
- そこに“意外に知られてない”という装飾を加える
“知られてない風”にすることで、進次郎構文らしい説得力が生まれてしまうという絶妙なセンスが光っています。
「夜景は夜がおすすめ」構文
「夜景を見るなら、断然“夜”をおすすめします。」
「そりゃそうだろ!」とツッコミたくなる、抜群の脱力系構文です。
意味は正しい。でも、それを言う必要ある?という典型例。
- 夜景=夜に見える景色
- 昼間に見るものじゃない
それをさも知見のように語ることで、まさに進次郎構文の「情報量ゼロ」の世界観を見事に再現しています。
「日本で1分、アフリカでも60秒」構文
「日本で1分が経過する間に、アフリカでも60秒が過ぎているんです。」
これは元々海外のミームとして生まれたネタですが、進次郎構文との親和性が高すぎるため、日本でも人気となりました。
- 1分=60秒は世界共通
- 時間の平等性を、あたかも新発見のように語る
その無意味な繰り返しと、妙に真面目なトーンが見事に進次郎構文っぽさを醸し出しています。
このネタは後に、「地球は丸いんですよ」といった構文へと派生し、パロディの連鎖が生まれました。
こうしたパロディは、“誰でも思いつける”のに“なぜか笑える”という点で、多くのネット民に愛されています。
そして何より、小泉進次郎氏への親しみを込めた文化でもあるのです。
進次郎構文の笑えるポイントと構文の書き方
これよりすごい
— 日本BUZZ NEWS!! (@buzznews09) May 22, 2025
進次郎構文言った人優勝🤣 pic.twitter.com/rCTXcf1mA5
進次郎構文って、なぜこんなにも私たちの笑いのツボを刺激するのでしょうか?
一見意味がありそうで、実はなかったり…。そんな言葉の“ズレ”が面白いんです。
ここでは、進次郎構文がなぜ笑えるのかを言語的に解説しつつ、自分でも作れるテンプレートをご紹介します!
なぜ笑える?進次郎構文の言語的構造
進次郎構文が私たちをクスッとさせる理由は、主に以下の3点に集約されます。
- 同語反復による違和感(例:AはAです)
- 当たり前すぎる事実の再発見(例:プラスチックの原料は石油)
- 詩的な抽象性と語感の良さ(例:おぼろげに浮かんできた46)
たとえば、「気候変動にはセクシーに取り組むべき」という発言は、聞いた瞬間、「えっ、セクシーって何?」と頭の中にクエスチョンマークが浮かびます。
この“意味と感覚のギャップ”が進次郎構文の最大の魅力。
それに、どこかカッコよく聞こえる語調もポイントです。
構文タイプ | おもしろさの理由 |
同義反復型 | 繰り返すことで「何か深いのでは?」と錯覚する |
常識の再確認型 | 「そんなこと誰でも知ってるよ!」という脱力感が笑いに変わる |
抽象ポエム型 | 曖昧な言葉が哲学的に聞こえるが意味は不明 |
つまり、進次郎構文は「意味がなさそうで、ありそうに聞こえる」。
この“言葉のマジック”が、ユーモアとして大衆の心をつかんでいるんです。
誰でもできる!進次郎構文のテンプレート
さて、あなたも進次郎構文を作ってみたくなってきたのではないでしょうか?
実は、とても簡単に作れます!
ここでは、誰でも真似できる構文テンプレートを紹介します。
構文の型 | 作り方の例 | 完成例 |
【AはAです】型 | Aという語をそのまま繰り返す | 「水は水です。だからこそ水なんです」 |
【意外に知られてない】型 | みんな知ってることを得意げに言う | 「太陽って、燃えてるんですよ。意外と知られてないんですけど」 |
【語感重視の詩的表現】型 | 数字や言葉を「浮かんできた」と言う | 「おぼろげに浮かんできたんです、13という数字が」 |
さらに、おすすめの進次郎構文ジェネレーター式テンプレもご紹介:
- 【Aって、Bなんですよ。意外にこれ知られてないんですけど】
- 【だからこそ、〇〇なんです】
- 【見えてはいないけど、感じているんです。〇〇という思いを】
このテンプレをベースに、自分だけの進次郎構文を生み出してみてください!
笑わせたい時、場を和ませたい時、意外と使えますよ。
小泉進次郎 構文一覧・まとめ
ここまで紹介してきたように、進次郎構文には数々の名作があります。
どれもが「それっぽいけど意味がない」という、絶妙な言葉のセンスに支えられています。
このセクションでは、特に印象深かった進次郎構文ベスト5と、今後も使えるテンプレ構文を一挙にまとめてお届けします!
進次郎構文の名作ベスト5
構文 | ポイント |
「今のままではいけないと思います。だからこそ今のままではいけない」 | 同語反復の金字塔 |
「リモートワークができているおかげで、公務もリモートでできるようになった」 | リモート連呼で混乱の極み |
「プラスチックの原料は石油。意外に知られてないんですけど」 | 誰でも知ってることを真面目に言う天然さ |
「おぼろげに浮かんできたんです。46という数字が」 | 根拠なき数字が“神託”に |
「今日はあなたの誕生日なんですね。私も誕生日に生まれたんです」 | 殿堂入りパロディ |
今後も使える!汎用構文パターン集
進次郎構文を真似したいとき、以下のテンプレを使えばすぐに作れます。
会話のネタやSNS投稿にもピッタリな、汎用性バツグンのパターンをどうぞ!
- 【AはAなんです。だからこそ、Aであるべきなんです】
- 【〇〇って、実は〇〇なんですよ。これ意外と知られてない】
- 【ぼんやりと、でも確かに浮かんできたんです。△△という言葉が】
- 【〇〇ということは、〇〇ということなんです】
- 【大事なのは〇〇すること。そしてそれを大事にすること】
これらを使えば、あなたも“進次郎構文マスター”になれるかも?
日常会話でサラッと使って、笑いを取ってみてはいかがでしょうか。
進次郎構文まとめ:ユーモアと政治が交差する構文文化
進次郎構文は、単なる迷言でもなければ、ただのギャグでもありません。
政治という堅い世界と、ネットミームという柔らかい文化が交差した、極めてユニークな表現なのです。
なぜなら、
- 内容が薄いのに、印象に残る
- 誰でも真似できるシンプルさ
- ポエムのような響きと天然のユーモア
こうした構文が注目される背景には、「情報があふれる現代で、何が本質か?」を問い直すような皮肉も含まれているのかもしれません。
けれどそれ以上に、私たちはこの構文にどこか憎めない魅力を感じているのです。
これからも新たな進次郎構文が生まれるたび、ネットは笑いに包まれることでしょう。
そして、きっとまた言われるはずです。
「それって、進次郎構文じゃない?」
- 進次郎構文とは「AはAです」といった意味のない繰り返し表現
- 代表例は「今のままではいけないと思います」などの実際の発言
- 「誕生日に生まれた」などネット発のパロディも多数誕生
- 笑える理由は言葉のズレや当たり前の再発見にある
- テンプレを使えば誰でも簡単に進次郎構文が作れる