『Re:ゼロから始める異世界生活』における重要キャラのひとり、ユリウス・ユークリウスは「最優の騎士」として知られる存在です。
しかし、暴食の大罪司教ロイ・アルファルドとの戦闘によって「名前」を喰われ、周囲の記憶から存在ごと消えてしまうという衝撃的な事態に見舞われました。
この記事では、ユリウスが忘れられる展開が描かれたアニメ・原作の話数、記憶が戻る可能性や復活の兆し、そして彼の死の真相についても徹底的に解説していきます。
- ユリウスが忘れられた原因と暴食の権能の詳細
- 記憶を失ったユリウスの現在と再起の道のり
- ユリウスの復活や記憶回復の可能性と展望
ユリウスが忘れられる展開は原作・アニメの何話?
「ユリウスがなぜ忘れられてしまったのか?」──多くのファンが驚愕したこの衝撃展開。
それは、暴食の大罪司教による“名前喰い”という異質な権能によって引き起こされました。
ユリウスがこの悲劇に巻き込まれる様子は、アニメと原作の両方で描かれています。
アニメ版では第3期最終話(第66話)で描写
アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」第3期の最終話、第66話「プリステラ攻防戦リザルト」にて、
スバルがユリウスを見つけ、「変だ」と気づくシーンが描かれます。
そこにやってきたエミリアが「ユリウスさんってスバルの知り合いの人?」と尋ねたことで、彼の存在が完全に忘れられているという事実が浮き彫りになりました。
明るいエンディングムードを一変させる、まさに絶望のラストシーンでした。
原作では第5章77話「名無しの騎士」で名前を喰われる
原作小説では、第5章77話「名無しの騎士」にて詳細が描かれています。
水門都市プリステラの制御塔で、暴食の大罪司教ロイ・アルファルドと対峙したユリウス。
騎士としての誇りから名乗りを上げたことが裏目に出て、その名前を喰われてしまいます。
この瞬間から、アナスタシアやリカードまでもが彼を“見知らぬ男”として扱うようになり、存在の消失という形で彼の苦悩が始まるのです。
アニメでも原作でも、描写はわずか数分・数ページながら、心をえぐるような余韻を残す名シーン。
この展開こそが、ユリウスというキャラクターの“再生”の物語の始まりでもあります。
暴食による名前喰いとは?ユリウスに何が起きたのか
「暴食」の大罪司教といえば、リゼロ世界の中でも特に異質で不気味な存在。その中でもロイ・アルファルドの“名前喰い”の権能は、対象の存在をまるごと世界から消し去るという、まさに悪夢のような能力です。
ユリウスに起きたことはまさにその犠牲――名前を喰われ、誰からも忘れられるという想像を絶する孤独に突き落とされることでした。
暴食の大罪司教ロイ・アルファルドの権能とは
ロイ・アルファルドは、「暴食」の名を冠する大罪司教のひとり。彼の持つ異能は以下の通りです:
- 対象の「記憶」または「名前」を喰らう
- 「記憶」を喰われた者は、過去の自我を失い、まるで別人のように
- 「名前」を喰われた者は、世界中の記憶から存在自体が消える
ユリウスはこの中で「名前」を喰われたことで、本人の意識があるまま、全ての人の記憶から忘れられてしまうという最悪の形で被害を受けました。
しかもその場面では、自らの誇りを貫いて「名乗った」ことが仇となったというのも、なんとも皮肉で切ないですよね。
記憶と名前の喪失による周囲の反応とスバルの例外性
ユリウスの変化に最初に気づいたのはスバルでした。
なぜなら――スバルだけがユリウスを覚えていたからです。
一方で、エミリアやアナスタシア、リカードなど長年共に行動してきた仲間たちは、ユリウスの存在を完全に“知らない人”として扱ってしまうほどに記憶を喪失していました。
この現象におけるスバルの“例外性”については、原作でもいくつかの考察がされています。
- ① 嫉妬の魔女因子を宿しているため、暴食の権能が効かない可能性
- ② 異世界から来た存在ゆえ、この世界のルール外にいる可能性
特に②の仮説では、同じく異世界出身とされる「アル」もユリウスを覚えているかどうかがポイントになるとして、今後の検証が期待されています。
いずれにせよ、スバルだけが“忘れない存在”であることが、ユリウスにとって唯一の救いであり、そして彼を支える大きな柱にもなっているのです。
“存在を否定される”ことの苦しさを、リゼロはファンタジーという舞台で圧倒的なリアリズムをもって描いている――その怖さと奥深さが、ここにあります。
記憶を失っても戦い続けるユリウスの現在
名前を喰われ、誰にも存在を覚えられていない――それでも、ユリウス・ユークリウスは歩みを止めませんでした。
「忘れられた騎士」として、彼は今もなお、騎士としての誇りと信念を持って戦い続けています。
そんな彼を支えているのは、たったひとり、記憶を失わずに覚えていてくれた男――ナツキ・スバルの存在です。
スバルとの再会と唯一の理解者としての絆
ユリウスが“誰からも知られない存在”になってしまった今、スバルだけが唯一彼の名前を知る存在となりました。
そしてスバルは、ただ覚えているだけではなく、彼の誇りを汚さず、気遣いながらも自然体で接し続けてくれる存在でもあります。
それがユリウスにとってどれほど心強かったか――
言葉にはせずとも、再会のシーンで浮かべたわずかな笑みと、背中越しの「ありがとう」の気配が、そのすべてを物語っていました。
二人の関係は、以前のようなライバルではなくなりました。
しかし今では、お互いを最も深く理解し、共に“孤独”を知る悪友として、強く結ばれています。
アナスタシアとの新たな主従関係と再構築される信頼
王選候補者であるアナスタシアとの関係も、ユリウスにとっては大きな試練でした。
なぜなら彼女もまた、ユリウスの記憶を完全に失ってしまっていたからです。
長年築き上げた主従の絆が断たれ、ユリウスは再び“無名の男”として彼女のもとに立つことになります。
しかし――
一緒に行動を共にする中で、アナスタシアは記憶にないユリウスに、なぜか懐かしさや信頼を感じ始めます。
そして最終的に、記憶こそ戻らなくても、新たな信頼関係と主従関係を築き直すことに成功するのです。
- 記憶は戻らない
- だが、彼の言動・行動にアナスタシアが惹かれていく
- 「この人に任せてみよう」という直感が再びユリウスを騎士の立場へと導く
この再構築された絆は、かつての主従よりも深くて強い、心からの信頼に基づいています。
ユリウスは今、かつての栄光とは別の形で、もう一度「騎士としての自分」を築き上げているのです。
ユリウスの記憶は戻るのか?復活の可能性と展望
スバル以外の人のユリウスの記憶は、いまだ完全には戻っていません。
けれど、それは「失われたまま」ではありません。
彼は新たな力を得て、そして新たな絆を築き直しながら、“記憶を超えた存在”へと進化を遂げつつあるのです。
ここでは、プレアデス監視塔での出来事を中心に、ユリウスの復活の兆しを見ていきましょう。
プレアデス監視塔での試練と準精霊との再契約
スバルたちと共に訪れたプレアデス監視塔は、「賢者シャウラ」が存在するとされる知識と試練の地。
自分の名を、そしてみんなの中の消えた記憶を取り戻すための“希望の地”として向かった先でしたが、残念ながら、記憶の完全な復元は叶いませんでした。
それでも、ここでの経験は決して無駄ではなかったのです。
- ユリウスは精霊とのつながりを取り戻す
- 6色の準精霊たちとの再契約に成功
- 「虹色の精霊魔法」が再び彼の元に宿る
名前を失ったことで一時は精霊との契約も断たれ、魔法の力すら使えなかったユリウス。
それでも彼は、騎士としての在り方を忘れず、再び彼らの信頼を得ることで、新たな関係を構築し直すことができたのです。
虹色の精霊騎士としての覚醒と再起の兆し
準精霊たちとの再契約を果たしたユリウスは、ただの精霊使いにとどまりません。
彼はその能力を昇華させ、「虹色の精霊騎士」として新たな覚醒を遂げたのです。
この新たな力には、以下のような特徴があります:
- 6属性すべてを統合した独自の魔法体系
- 敵の魂(オド)に干渉する高位魔法
- 味方の支援から攻撃まで、万能に立ち回ることが可能
かつての栄光を思い出すためではなく、今の自分として立つために――。
ユリウスはその身を「過去の記憶」ではなく、「今この瞬間」の信念と使命で満たして戦っています。
名は戻らなくても、心の誇りは戻ってきた。
そして、彼の歩みはまだ続いています。
いつか本当に自分の名やみんなの記憶が戻る日が来るのか、それはまだ誰にもわかりません。
でも、たとえ戻らなくても――ユリウス・ユークリウスは、すでに“復活”しているのかもしれませんね。
ユリウスは死亡したのか?真相と現在の状況
名前を奪われ、存在ごと忘れ去られたユリウス。
そんな過酷な状況にある彼に対して、「ユリウスは死んだのでは?」と心配する声も少なくありません。
ですが――安心してください。
ユリウスは今も生きており、騎士としての使命を全うし続けています。
制御塔での戦闘後も生存、今も騎士として活動中
暴食との死闘が繰り広げられた水門都市プリステラの制御塔。
この戦いでユリウスは、自らの名前を喰われ、記憶を失われるという実質的な“存在の死”に直面しました。
しかし、彼は肉体的には無事に生還しています。
リカードに庇われ重傷を免れ、治療を受けたことで命に別状はなし。
名前を喰われたことによって記録にも記憶にも残らないという皮肉な状況の中、ユリウスは“無名の騎士”として静かに活動を再開します。
どれほど過酷な状況にあっても、彼の中にある「最優の騎士」としての矜持は微塵も揺らいでいません。
スバルとの共闘に再び希望が見えた最新展開
唯一、ユリウスの存在を覚えているスバルとの再会。
そこから少しずつ、彼の中に「もう一度誰かの役に立てる」という希望が芽生え始めます。
特に注目すべきは、プレアデス監視塔での戦いです。
- スバルたちとの再合流
- 新たな精霊契約による「虹色の精霊騎士」への覚醒
- 剣聖レイドとの激戦を経て、心も力も一段と強くなった
そして、ヴォラキア帝国編では、ユリウスがカララギ使節団の一員として潜入し、再びスバルたちと手を取り合って戦っている姿が描かれます。
仲間の中での記憶は戻っていなくても、彼はもう一度「仲間」として戦場に立っているのです。
この姿は、まさに“死からの復活”とも言えるもの。
ユリウス・ユークリウスは、名を失ったまま――それでも騎士としての誇りと使命を生きているのです。
リゼロ ユリウスの記憶・名前・復活をめぐる展開まとめ
ユリウスは暴食の大罪司教ロイによって「名前」を喰われ、その影響で仲間たちの記憶から完全に忘れ去られるという、シリーズでも屈指の衝撃展開が描かれました。
この異常な事態の中で、唯一スバルだけがユリウスを覚えており、彼との再会によって物語は新たな方向へと動き出します。
プレアデス監視塔では記憶の回復には至らなかったものの、準精霊との再契約を果たし、「虹色の精霊騎士」として覚醒。
さらに、アナスタシアとの間にも新たな信頼関係を築き直すことに成功し、名を失った今もなお、彼は“騎士”であり続けています。
完全な記憶の復活はまだ果たされていませんが、ユリウス自身はすでに再生の途上にあると言えるでしょう。
名も知られず、記憶も戻らぬまま――それでも人々を守る姿に、ユリウスという騎士の真価がにじみ出ています。
- ユリウスは暴食ロイに名前を喰われ存在を忘れられる
- 唯一スバルだけがユリウスの記憶を保持している
- 原作第5章77話・アニメ第66話で描写された展開
- プレアデス監視塔で記憶は戻らなかったが再契約に成功
- 虹色の精霊騎士として覚醒し再び騎士として立ち上がる
- アナスタシアと記憶に頼らぬ新たな主従関係を築く
- 記憶は失われたままだが精神的には“復活”している