2022年度から、高校の英語教育に「英語コミュニケーション(英コミュ)」と「論理・表現(論表)」という新たな科目が導入されました。
これまでの「コミュニケーション英語」や「英語表現」などとは何が変わったのでしょうか?
本記事では、高校英語の新科目「英コミュ」と「論表」の特徴や違いを分かりやすく解説し、授業や定期テスト対策にも役立つ情報をまとめてお届けします。
- 高校英語の新科目「英コミュ」「論表」の違い
- それぞれの特徴と学ぶ内容、効果的な勉強法
- 定期テストで高得点を狙うための具体的な対策法
高校英語で導入された「論表」と「英コミュ」との違いとは?

2022年度から、高校英語に新しい風が吹き込まれました。
それが「英語コミュニケーション(通称:英コミュ)」と「論理・表現(通称:論表)」という2つの新科目です。
なんだか名前が似ていてややこしそうですが、実は目的も授業内容もまったく違うんです!
ここでは、英コミュと論表の基本的な違いを、わかりやすく整理してみました。
科目名 | 英語コミュニケーション(英コミュ) | 論理・表現(論表) |
目的 | 実際に使える英語を身につける | 論理的に話す・書く力を養う |
重視される技能 | 聞く・読む・話す(やり取り/発表)・書くの5領域 | 話す(やり取り/発表)・書くに特化 |
活動内容 | ニュースや対話のリスニング、読解、プレゼン練習など | ディスカッションやスピーチ、英作文など |
語彙数 | 最大2,500語 | 同様に語彙を活用しつつ論理力を強化 |
ざっくり言えば、英コミュは「英語を使えるようになる」ことを目指す授業。
一方で、論表は「自分の意見を論理的に英語で発信する」ことに特化しています。
英コミュは「使える英語」の習得が目的
英コミュは、英語の基本技能をまんべんなく学んで、場面に応じて英語を「使える」ようになるための授業です。
実生活や将来の仕事、海外でのやり取りにも役立つように、
「聞く・読む・話す・書く」の4技能に「話す(発表)」が追加されて5領域に!
たとえばこんなことを学びます:
- 会話から相手の意図を読み取る
- 英文メールやニュース記事を理解する
- 自分の意見を英語でやり取りする
- スピーチ形式で英語を発表する
- 長文で意見や感想を英語で書く
つまり、英語を「習う」から「使える」にシフトするための授業なんです。
論表は「発信力の強化」が主軸の授業
論表は、とにかくアウトプット重視!
英語で「伝える」「主張する」ためのスキルを集中的に鍛えていきます。
感覚で話すのではなく、筋道を立てて論理的に話す・書く力が求められます。
具体的にはこんな内容です:
- ディベートで意見を戦わせる
- プレゼンで論点を明確に伝える
- 英作文で主張と理由をしっかり書く
つまり、大学入試や将来のビジネスにもつながる「説得力のある英語」を鍛える授業なんですね。
どちらの科目も大切ですが、自分の英語力をどう伸ばしたいかで力の入れどころが変わってきますよ!
英コミュの特徴と学習内容を解説
「英語コミュニケーション(英コミュ)」って、ちょっとカタい響きですよね?
でも実は、この科目は英語を実際に「使える」ようになるための授業なんです!
読む・書くだけじゃない、聞いて・話して・伝える力もバランスよく育てていけるのが特徴です。
4技能から進化した「5領域」指導とは?
これまでは「聞く・読む・話す・書く」の4技能が基本でしたが、英コミュでは「話す」をさらに細かく2つに分けた5領域で学びます!
これによって、英語でのやり取りやプレゼンなど、より実践的なスキルをしっかり身につけられるんです。
具体的にはこの5つ!
- 聞く:スピーチやニュースを聞いて内容や意図をつかむ
- 読む:記事やパンフレットを読んで、書き手の意図を読み取る
- 話す(やり取り):相手と英語で意見交換や会話をする
- 話す(発表):スピーチやプレゼンテーションで情報を伝える
- 書く:意見や感想を論理的に英語で書く
ただの丸暗記じゃなくて、自分の言葉で英語を使いこなす力をじっくり育ててくれます。
段階的な語彙習得で最大2500語を目指す
英コミュでは、語彙力もどんどんアップさせていきます!
これまでの「コミュニケーション英語」では約1800語の習得が目標でしたが、英コミュでは最大2500語まで増加!
段階的に、以下のようにステップアップしていきます。
英語コミュニケーションⅠ | 基礎的な語彙と日常的な話題 |
英語コミュニケーションⅡ | ニュースやプレゼンにも対応 |
英語コミュニケーションⅢ | より複雑なトピックや長文に挑戦 |
「え〜そんなに覚えられないかも…」と不安に思うかもしれませんが、
授業で出てくる語彙は実際に使うシーンを想定しているので、自然と身につきやすいんです!
将来、英語で仕事をしたい人にも、自信を持ってオススメできる内容ですよ。
論表の目的と授業内容とは?
「論理・表現」、略して論表(ろんぴょう)って、聞き慣れない名前でちょっと身構えてしまうかもしれません。
でも、これは英語で自分の考えを「発信する力」を鍛えるための授業なんです。
受け身ではなく、自分の意見をしっかり「話す」「書く」ことに特化しているのが最大の特徴です!
スピーチ・ディベートで論理的思考を鍛える
論表の授業では、アウトプット活動が中心になります。
英語でただ「話す」だけじゃなく、自分の意見を論理的に整理して伝えるトレーニングをしていきます。
こんな活動があるんですよ:
- スピーチ:自分の体験や考えを、英語で組み立てて発表
- プレゼンテーション:スライドなどを使って、聞き手を意識した発信
- ディスカッション:グループで意見を交わし、合意形成を目指す
- ディベート:賛成・反対に分かれて、論理的に主張を戦わせる
最初は難しく感じるかもしれませんが、回数を重ねることで「伝える力」がグッと伸びるのを実感できるはず!
書く力の強化で英作文力が大幅アップ
論表では、「話す」だけでなく「書く」力も重点的に強化していきます。
単語を並べるだけじゃない、理由や根拠をしっかり添えて書く練習を通して、英語での思考力もレベルアップします!
書く授業の特徴はこんな感じです:
- 英語でエッセイや意見文を書く
- 主張→理由→具体例の流れを明確にする
- 相手に伝わるような構成・語彙の使い方を学ぶ
大学入試の英作文対策にも直結するので、今のうちからこの力を身につけておくと本当に有利なんです!
「英語で書けるようになる」って、ちょっとカッコよくないですか?
自分の考えを英語で伝えるって、すごくパワフルな経験ですよ。
英語の定期テストで差がつく!英コミュと論表の勉強法
「英語の定期テストって、何から手をつければいいの?」
そんなふうに感じている高校生、多いと思います。
でも大丈夫!英コミュと論表は、それぞれに合った対策をすれば、グッと得点アップが狙えるんです!
英コミュ対策は教科書読解と語彙暗記がカギ
英コミュでは、教科書の内容をしっかり理解しておくことが大切。
長文読解や語彙・文法の問題が多く出題されるから、教科書を読み込むことが得点の近道になります!
おすすめの勉強ステップはこちら:
- まずは教科書本文を精読(和訳を見ずに理解できるか確認)
- 重要単語・文法をピックアップして暗記
- 教科書の内容を音読&暗唱でアウトプット
- ワークや問題集で確認テスト
ポイントは、「自分の口で言えるか」「書けるか」まで仕上げること!
読むだけ・見るだけじゃなく、実際に使って体にしみ込ませることがコツです!
論表対策は文法+英作文の演習が必須
論表では、文法問題や英作文が中心。
「なんとなく文の形は知ってる」では太刀打ちできません。
正確な文法知識+アウトプットの練習が必須です!
おすすめの勉強ステップはこちら:
- まずはテスト範囲の文法を徹底インプット
- 穴埋め・並び替え・和文英訳などの問題で演習
- 例文を何度も書いて暗記
- 簡単なテーマで短い英作文に挑戦
特に英作文は最初はミスを恐れず書くのが大事!
書いたあとに文法や構文を見直して、改善していくクセをつけましょう。
共通のポイント:毎日コツコツ、時間を意識!
英コミュでも論表でも、日々の積み重ねがものを言います!
暗記系は1日で覚えるのではなく、毎日少しずつ・何度も繰り返すのが鉄則。
さらに、テスト直前はこんな対策もおすすめです:
- 時間を測って問題演習(テスト本番を意識!)
- 間違えた問題の解説をしっかり読み込む
- 教科書やワークの例文を音読&暗記
英語は「わかる」だけじゃなく、「使える」ようになってこそ本番です!
毎日の勉強にほんの少しの工夫を加えるだけで、点数にもしっかりつながっていきますよ。
高校英語「英コミュ」「論表」とは?違いと対策法まとめ
ここまで「英コミュ」と「論表」について、たっぷり解説してきましたが、
最後にポイントをしっかりまとめておきましょう!
どちらの科目も、これからの時代に必要な実用的な英語力を身につけるために欠かせません。
2つの科目の違いをおさらい!
科目名 | 英語コミュニケーション(英コミュ) | 論理・表現(論表) |
目的 | 英語を使えるようになる | 英語で論理的に伝える力を育てる |
主な内容 | リスニング・読解・会話・プレゼン・ライティング | スピーチ・ディベート・英作文・意見の論理展開 |
テスト対策 | 教科書の内容理解・語彙暗記・音読練習 | 文法問題演習・例文暗記・英作文トレーニング |
定期テストで差をつけるには?
「何となく勉強する」から「目的を意識した勉強」へ!
それぞれの科目の特性を理解して、次のように対策を進めましょう。
- 英コミュ:教科書の英文構造を理解し、語彙・文法・音読で定着を
- 論表:文法の正確さと、英語で伝える練習(英作文・スピーチ)がカギ
そして、どちらにも共通する大事なことがあります。
それは、毎日少しずつ積み重ねること。
一夜漬けでは身につかないからこそ、今からコツコツ続けることが、未来の自分を助けてくれます。
英語を「使える」ようになる一歩を、今ここから
英語は「勉強」でもあり、「武器」にもなります。
英コミュで土台を築き、論表で表現力を鍛えていけば、
将来、英語で世界とつながる力が自然と身についていきます。
さあ、今日の一歩が、未来の大きな一歩です!
- 高校英語に新設された「英コミュ」「論表」について解説
- 英コミュは「5領域」で英語を実用的に学ぶ科目
- 論表はスピーチ・英作文など発信力を伸ばす授業
- 英コミュは最大2500語の語彙習得が目標
- 論表ではディベートやプレゼンで論理的思考を育成
- 英コミュは教科書の読解・音読・語彙暗記が効果的
- 論表は文法演習+英作文の繰り返しがカギ
- 定期テスト対策は「毎日の積み重ね」が勝負